1ヶ月半前、父が入院したと母から連絡があった。
検査の結果、脳幹出血と判明しそのまま手術へ。手術は無事成功。「まぁ後遺症が残るかもしれないけど、退院できるだろう」程度に思っていた。しかし、数日経っても意識が戻らない。
1週間程経って意識は戻った。が、人工呼吸器が外せない。自発呼吸ができないとのこと。
そんな状態が1ヶ月近く続いて今日、面会のため病院に行った。母と兄から聞いていた様子、コロナ禍の今、面会が可能ということから覚悟しているつもりだった。しかしながら、体の様々な部分に管が繋がれ、随分と痩せた姿でベットに寝ている父を目の当たりにして言葉が出なかった。意識はあるのでこちらの声には反応するが、目は虚ろで体もうまく動かせない。なによりも辛かったのは、こちらに話そうと一生懸命に口を動かしているがその内容が分からないことだった。
“親孝行したいときに親はなし”
もちろんまだ生きているが、父に残された時間はもう少ないのかもしれない。今までを振り返ると心配しかかけてこなかった。自分は父に親孝行できたのか。もっとしてあげられることはあったのでは。
